M&A の
本稿は、買い手 DD が
1. なぜ売却価格は 技術で 削られるのか
買い手は M&A の DD で、技術リスクを
買い手 DD で 見つかる 7つの 典型的な 指摘
- アーキテクチャ(システム全体の
設計)の 硬直性 — 全体が 一体化していて 一部だけを 直せない 構造、テストしにくい設計、機能を 足すたびに 開発コストが 膨らんでいく 兆候 - 技術的負債の
把握不足 — 後回しにしてきた「直したい 場所」が 暗黙知のままで、優先度や 影響度が 経営者にも 開発リーダーにも 見えない 状態 - 属人化
リスク — 1〜2名の 退職で 開発が 止まる リスク、設計意図が コードにしか 書かれていない 状態 - セキュリティ・脆弱性 — すでに
公表されている 脆弱性(セキュリティ上の 弱点)への 未対応、ログインや 権限管理の 弱さ、暗号化の 不備 - 拡張性の
限界 — 現在の ユーザー数の 3〜5倍を 想定した ときに 見えてくる ボトルネック - ライセンス・コンプライアンスの
問題 — ソースコードの 公開義務を 伴う オープン ソース ライセンス(GPL 系)の 混入、商用利用範囲の 不明瞭さ、SaaS 利用規約違反 - テストカバレッジ(自動テストで
確認できている 範囲)の 不足 — 主要な 機能に 自動テストが なく、改修で 既存の 機能が 壊れても 気づけない 状態
これらは、買い手が「買収後に
2. DD 開始までの 6ヶ月を、逆算で 組む
売却プロセスは、多くの
| 時期 | フォーカス | 主な作業 | 成果物 |
|---|---|---|---|
| 6ヶ月前 | 自己 DD と | 買い手 DD で | リスクマップ(Critical・High・Medium・Low)+ 対処コストの |
| 3ヶ月前 | 修正と | Critical と High を | 修正済みの |
| 1ヶ月前 | 監査資料の | 買い手に | 自己 DD レポート(買い手への |
| DD 期間中 | 質問対応と | 想定 Q&A を | Q&A 集 + 質疑 |
6ヶ月前:自己 DD と 棚卸し
買い手が DD で
3ヶ月前:修正と ドキュメント整備
リスクマップに
1ヶ月前:監査資料の とりまとめ
買い手に
DD 期間中:質問対応と 回答準備
DD 期間中は、買い手からの
3. 負債は 全部直さない — 価格交渉に 効く 部分を 選ぶ
技術的負債の
技術的負債の 見える化
まず、コードの
「許容できる 負債」と「価格を 削る 負債」の 区別
区別の
対処の 優先度の 付け方
Kmetric が
| コスト低 | コスト高 | |
|---|---|---|
| インパクト高 | すぐに | 3ヶ月かけて |
| インパクト低 | 余力が | 対象外(記録のみ) |
4. 属人化 リスク — 買い手が 警戒する「人」への 依存
買い手が
属人化リスクの 評価方法
- 属人化の
度合い:チームの 何人が 同時に 抜けると プロダクトが 立ち行かなくなるか - 設計意図の
継承:アーキテクチャに 関する 主な 判断の 背景が、コード以外(ドキュメントや 設計レビューの 記録)に 残っているか - 運用の
対応力:特定の 1〜2名以外の メンバーでも、本番運用に 対応できるか - 新メンバーの
立ち上がり期間:経験の 浅い メンバーが 戦力に なるまでの 平均日数
知識の 引き継ぎと ドキュメント化
整備する
属人化リスクの 改善
属人化リスクを
5. ドキュメント 整備 — 監査資料の 作り方
買い手から「ドキュメントを
必須 ドキュメント6種
- アーキテクチャ図 — システム
全体、主要な 構成要素、各要素の 内部という 3段階で 描いた 構成図(C4 model の 上位3階層に 相当) - 技術
スタック 一覧 — 画面側・サーバー側・インフラ・運用の すべての 層で 使っている 技術と、その 選定理由 - 依存関係
マップ — 主要な 機能どうしの 呼び出し関係と、外部 SaaS との 連携 - セキュリティ
ポリシー — ログインと 権限管理、データの 暗号化、操作記録(ログ)の 管理、脆弱性への 対応手順 - インシデント
履歴 — 過去12〜24ヶ月の 重大障害と、その 根本原因分析(RCA) - 自己 DD レポート — 上記すべてを
まとめた、買い手向けの 説明資料
ドキュメントの 品質基準
品質の
6. セキュリティ — 1件でも 価格を 大きく 削る 要因の 潰し方
セキュリティの
自社での 脆弱性診断
外部の
リスクの 分類(深刻度と 業務への 影響度)
発見した
| レベル | CVSS スコア | 対応 | 対処期限 |
|---|---|---|---|
| Critical | 9.0以上 | サービスを | 即時 |
| High | 7.0〜8.9 | 修正 | 1ヶ月以内 |
| Medium | 4.0〜6.9 | 修正 | 3ヶ月以内 |
| Low | 4.0未満 | 記録し、買い手と | — |
侵入テスト(ペネトレーション テスト)の 活用
可能であれば、外部の
7. 価格交渉で 使える 自己 DD レポート
DD 後の
自己 DD レポートの 構成
- エグゼクティブ
サマリー(経営者向け、A4 で 1ページ) - アーキテクチャの
全体像 - 技術資産の
詳細(コードの 行数、テストカバレッジ、利用している 外部ライブラリの 数などの 定量データ) - リスクの
ある 領域の 正直な 開示と、対処の 状況 - 統合シナリオの
提案(買い手の システムと どう 統合するか)
交渉力を 生む 情報の 出し方
問題は
統合後の 価値提案
「買収後に
8. Kmetric の M&A 売却準備
Kmetric は
提供範囲
- フェーズ1:評価(2〜4週間) — 自己 DD の
実施、リスクマップの 作成 - フェーズ2:整備(1〜3ヶ月) — 優先度の
高いリスクから 対処 - フェーズ3:資料の
とりまとめ(2〜4週間) — 自己 DD レポートの 作成、想定 Q&A の 整備
成果物
- リスクマップ(Critical・High・Medium・Low)
- 整備計画書(タイムライン、コスト、優先度)
- 自己 DD レポート(買い手への
提示用) - 統合シナリオの
提案(オプション)
期待効果
- 買い手 DD による
減額の 縮小(事業の 特性によって 差は ありますが、減額幅を 30〜50%縮める ことを 目安にしています) - DD 期間の
短縮(買い手の 作業負担が 減り、信頼も 得やすくなる ため) - 価格交渉での
主導権の 獲得
